エコアイランド宣言について
宮古島市はバイオマスの研究開発を通して
ゼロエミッションを目指す
エコアイランド(都市宣言)をしました。
素晴らしい事だと思いますので
是非とも真剣に取り組んで下さい。
しかし、
ドイツには全住民が一致団結して、1990年よりも22%も
CO2を削減した街があるそうです。
御承知のように日本は
京都議定書を提案した国ですが
現実には日本の
CO2は増え続けています。
工場や大企業の
CO2削減は順調なようですが、逆に各家庭や
その他の
CO2が増えているのだそうです。
要するに世界一の省エネ技術を持ち
世界一の環境技術を持つ日本ですが
各家庭、個人の意識を変えない限り
CO2の削減も環境汚染の阻止も
不可能なのでしょう。
ドイツのフライブルク市やザールブリュッケル市では
市長の自転車で出勤し、市内の用事は全て自転車を使用するようです。
市長は率先して行うわけですから、市民も
市内はほとんど自転車で用を済ませます。
市街地を走る車は、本当に少ないのです。
市街地の自転車専用道路は総延長150kmにもなるそうです。
宮古島では自宅から100mの買い物
でも車を使いますから大違いです。
ゴミの分別も完璧で、家庭のゴミは1ヶ月で5袋程度です。
正直申し上げて、我が家は夫婦2人ですが
1週間に、45袋のゴミ袋5個ほどのゴミを出します。
つまり
ドイツの家庭の
約180倍です。
真剣に「ありえなーい!」と
考えてしまいました。
ドイツでは、大型のゴミ処理場もないようです。
全ての資源ゴミは
リサイクルして、その他のゴミは全て
バイオマスで肥料にしますので
ゴミ処理施設だと思うと実は肥料工場なのです。
さて現在
宮古島でも、新しいゴミ処理施設の建設で
地域住民ともめていますが、
ドイツでは起きえないトラブルなのでしょう。
いずれにせよ、新しいゴミ処理施設ができたとしても
このままでは、
宮古島市はいずれゴミの山になるでしょう。
そして、
ドイツでは
太陽光発電や
風力発電も進んでおり
近い将来は
原子力発電や
化石燃料による発電に頼らない
エネルギーの開発を目指しています。
また、行政は各家庭にエコ住宅化を推進する為に
手厚い補助金を支給しており、市長が率先して、行政と市民が一丸となって
エコタウンを実現しているわけです。
幼い頃から子供達も、チュウインガムの包み紙さえも
紙と銀紙に分けて分別しており、つまり赤ちゃんの時から
エコロジー教育が
普通に家庭内で行われていますから
全ての環境改善策の実施は市民にとって当然の生活習慣なのです。
愛媛県でも
各家庭で
有用微生物群「
えひめAI-2」
<愛媛県工業技術センターHPより引用>を作り
流しやトイレ等の使用後に噴霧して、水を浄化しています。
おかげで、下水は匂わず、川も海も段々きれいになっているそうです。
日本国内でも福岡市をはじめ、環境政策に真剣に取り組んでいる
街はいっぱいあります。
宮古島市も
ゼロエミッション宣言や
エコアイランド宣言を行うことは良いことですが
どうも「建前」のようなきれい事のような宣言に聞こえてなりません。
是非とも
ドイツを始めとして
世界のエコアイランド、ゼロエミッション先進地を真剣に視察して
5年計画、10年計画で
市民の意識革命を実現し
彼等に追いつき追い越す
「世界一の美しい島」
「ゴミを作らない島」
「環境汚染の無い島」にして下さい。
宮古島市行政のサールブリュッケル市
及び、フライブルク市
その他の環境先進都市視察の実施を
心から期待しております。
上記の都市のインターネットの検索を
お薦め申し下げます。
また出来ましたら市行政及び議員の皆様
更に市民の皆様におきましては
私の提言各種が少しはヒントになるかも知れませんので
是非御一読下さいますようお薦めとお願いを申し上げます。
宮古島最後の楽園計画アドレス
http://lastparadis.ti-da.net/
豊かで平和で楽しい宮古島をつくる会
中山 誠