想像の世界(377)60年安保では大学生の革新運動が花盛りで、天下の東京大学も荒れに荒れて闘争に明け暮れていた。



想像の世界(377)60年安保では大学生の革新運動が花盛りで、天下の東京大学も荒れに荒れて闘争に明け暮れていた。



宗教の一部には、”無神論者は死刑に値する”、と言うのもあったようだ。

僕は20歳を過ぎた頃、何か信仰を持ちたいと思い、その手の本を読んだり説伏に来たキリスト教の人や、創価学会の人たちを部屋に招いて話を聞いたりした。

当時僕の住んでいた荏原中延では、その手の人が2名1組でよく回っていたのだが、いつも僕の疑問に対する質問は徹底しており、彼らは全て僕を納得することが出来なかった。



例えば天国についても、まず天国はどこに有るのかさえ中々説明できず、神についても、どこにいて、どんな姿かさえハッキリとは説明出来ず、つまりこんな簡単な事さえ説明出来ない勉強不足では、説伏出来なかったわけで、多分信仰はそういう疑問を越えた所で始まるのだろうが、問題は言わば迷える子羊である若者を、説得する熱意ある人柄だったのだと思うのだ。

結局今に至るまで無神論者のままで、いつもキリスト教の信者や、イスラム教の信者、仏教、ヒンズー教の信者達を見るにつけ、その世界を不思議な世界の人間たちと思うのだ。



ただ、僕の無神論は人の信心や、信仰は尊重し、自分自身も伝統的な行事として、地域や家族つながりの行事には喜んで参加するのだ。

その時は信心深い態度で行動するので、言わば信心深い者そのものだと思う。

多分その点が、”信仰心ある神へ帰依する者は殺せ”、とやった共産主義者の無神論者とは一線を画して全く違うもので、逆に共産主義者が大虐殺を行った事は万死に値すると思うのだ。

60年安保では大学生の革新運動が花盛りで、天下の東京大学も荒れに荒れて闘争に明け暮れていた。



沖縄でも友達が皆共産党や全学連に入っており、もしくはそのシンパでないと顔が立たないムードが漂っておったが、何故か僕は彼らの行動が常に疑問だらけで、いつもケンカになってしまった。

首里の敏彦の部屋では、1対4〜5人ぐらいで外に出て戦ったこともあるが、敏彦も覚えている筈だ。

もっとも、頭の良い敏彦はどっち側にもならず、しっかり傍観者を貫いていたがね。

あの頃保守を名乗ったら袋叩きだっただろうな。

と言うわけで、僕など当時は右翼扱いだったなー。

しかも挙句の果ては、船長になりたいと海上自衛隊に入り、これじゃまるで右翼だ。



全く国防意識もない自衛官で、当時は自衛官は全くモテず、特に若い世代からは嫌われていたが、僕は平気でセーラー服の制服制帽で闊歩していたものだ。

もっとも、女の子のいるスナックに遊びに行く時は、私服に着替えて行ったがね。

幼なじみの親友、保栄茂宏海(べんひろみ)は革新のリーダーで、ついに他派閥の人間と間違えて、ノンポリの青年を殺してしまい、”ノンポリも敵だ”、などと言う始末だったが、その友を救うために一家月の月給2万円を送ったけど、おそらく牢獄にいた彼は誰が送った金かなどは知らなかっただろう。

僕は当時から政治は嫌いで、必要性は当然認めているが、兎に角大嫌いで、特に革新は党としては信用できないのだ。



保守も党としては信用できず、結局是々非々でより言動がまぁまぁ良い人に票は入れることにしている。

結局政党に入ると、人間としての筋よりも党の指示が優先され、組織の指示に従うのが当然と言うことになるわけで、自民党にせよ、共産党にせよ、”言うは易く行うは難し”で、結局嘘の世界が蔓延ることになる。

釈迦やイエスやマホメットが、本気で民のことを思っていたかどうかは知らないし、本当に品位と徳のある人物だったのか、単に頭のいい人だったのかも知らないし、後世彼らを利用する者たちが、その宗教を蔓延らせているだけのような気もするのだ。



本当に宗教ってなんだろうと思うのだ。

宗教も政治も人を救う仕事だと思うのだが、果たして真にその気持ちを持ち続けている宗教者や政治家は、いるのだろうかと大いに疑問だ。

基本的に宗教家も政治家も品格と徳のある人だが、つまり欲のない人と言うことにもなるだろう。

そして僕も我欲は持たないように、しているつもりだ。

勿論自営業は売り上げを維持する為の欲が必要で、店を潰すわけにはいかない。

それは欲は欲でも、従業員共々に、楽しい職場を維持する意欲だ。

そういった、まともな意欲だけの欲はいいと思うけどね。



2020年2月2日



人生波乱万丈!73歳脳出血後遺症と共に歩む中山誠氏の思い出話が面白い。
中山誠の思い出 memories
中山誠氏の思い出話しが面白い。本当に、相当面白いのだ。これだけの波乱万丈な人生を送ることができる人が、いったいどれだけいるのだろうか?そしてこの物語(思い出)には、戦後沖縄の歩んで来た歴史の中で起こる様々な出来事ともとても関連が深い。現代の沖縄史といっても過言ではないのか…

https://kamosan.ti-da.net/e10459057.html



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