幸せって何だろう

例えば、毎月食うに困らないだけの
収入が与えられて
何もせずひたすら一日をのんびりと
過ごせたらどうでしょうか。



勿論、特に病もなく、仮に病気になったとしても
治療もOK!
だから暮らす分には何の不安もないわけです。
最高の幸せ!と言う人もいると思います。
何もしたくない。

兎に角気ままに一生ブラブラと暮らすだけで良い。
好きな時に起きて、好きなときに食べて、寝てブラブラして・・・
自然を楽しみ、本を読み、雑誌を読み、映画やテレビを楽しみ
したければ運動もやって、何か趣味でも見つけて・・・

マ、この程度なら、宮古島なら月収20万円の不労所得があれば
充分可能ですよネ。
ならば家賃収入30万円程度のアパート一軒でも可能なわけです。
もし、親か誰かが一生仕事をしない条件で、月々20~30万円の収入を
保証してくれたらあなたはOKしますか?

5万5千人の宮古島市民の内、はたして何人OKするのだろうか。
勿論、異性と遊ぶのなどは自由だけど
結婚は当然駄目だし、子供も作れないわけです多分ネ。

それでもOKする人は何名程度いるのでしょうか。
但し、この話は60~70才も過ぎた人の話ではなく
10代、20代、30代への話です。
となると宮古島で2万人程度として1%の200人はいると思いますか?

私の想像では、0,5%の100人がギリギリかな?と思うのですが
いかがでしょうか。
商売が赤字で厳しい!とか
仕事もなく生活に困っている人、病気がちな人etcは
当然そんなウマイ話ならすぐでもOKだ!と言う人もいるかも知れませんが
実際に何もせず一生ブラブラ出来る事を望む人は
そんなにいないと思うのです。
だから多くても0.5%程度ではないかと思うわけです。

やはり人間が他の動物と違うところは、子供の為に何かしたい。
親を助けたい。
誰かの役に立ちたい。
社会に貢献したい。
困っている人、弱い者を助けたい。・・・と言う本能以外の理性や
感情があるからだと思うのです。
希に、人を騙す事や人をいじめる事に快感を覚える人もいるようですが
それは多分0.1%程度ではないでしょうか。

つまり1億人の人口で50万人で0.5%ですから半分以上は
その程度の悪い奴はいると思いますが、その中の90%は
「やむにやまれずそうなってしまった」者であって
捩じれただけで、真の性悪は10万人もいないと思うのです。
イヤミな奴は確かにいますけど、案外偽悪家ぶっているだけかも知れません。
「チョット、ヒネクレテイル」わけです。

勿論、人間は性欲、食欲などの本能以外にも金銭欲
権力欲などを成長と共に身につけて行くからやっかいなのです。
動物のリーダー争いは、基本的に強い子供を残す戦いですが
リーダーになればその集団を守る本能が発揮されますから
人間の権力闘争に比べれば、はるかに純粋であり、納得もできます。

人間は生まれた瞬間には、多分善人で生まれてきていると思います。
育った環境で、その善意がたくさん残されるか、汚染されるの差が
10代、20代、30代・・・と変化するだけないでしょうか?

私自信は両親のおかげで、人並以上の強い正義感のある子供に
育ちましたが、34才で倒産した際に人の冷たさや
世間の冷たさを嫌という程知りました。

そして多額の借金の処理の中、定職もなく考えたのですが
「やくざか右翼にでもなろうか」と言う事でした。
それ程に二進も三進も出来ない状況だったのです。
正義感は強かったと言いましたが。
人間「貧すれば鈍する」で、元々ワンパクですし、ケンカも強かったし
頭も人並み以上ですから、腹をくくれば食えるぞ!
資金も担保も、保証人も仕事もなくてものし上がるぞ!
と 思ったのですが・・・

やはり浮かんでくるのは両親の顔、育てたオバさんの顔、兄弟の顔
友人の顔です。
やはり出来るわけがありませんでした。
おかげで経済的ドン底は11年間続いたわけです。

しかし一時の気の迷いの時期を除けば希望は失いませんでした。
仕事も転々とではありますが、あれこれやって
どの仕事も充分に人並み以上にはこなして来ました。

そして分かった事は、「趣味は仕事」だった事です。
新しい仕事でも、人並み以上に研究熱心ですから
チェックし分析して工夫しますので、割とすぐにマスターしました。
おかげでどんな職種でも結構たのしめたのです。

倒産から10年目無一文で宮古島に帰って来て
11年目に、過去の倒産の処理が完了し、12年目に
海鮮酒家中山を開店しました。
元手は2カ年で作った100万円です。
しかも、居酒屋の経験は一切ないし、料理の経験も当然ありません。

しかし、スーパーマーケットの経営も居酒屋の経営も
基本的には、何も変わりません。
「お客さんに喜んでもらう」
ただそれだけです。

その為の知恵をフル回転、実行するのみです。
学んで直ぐ実行するのみです。
兎に角試してみるわけです
試行錯誤は多々ありましたが、即訂正、即変更、即改善して
実行の連続です。

おかげ様で16周年目を迎えて、現在は5店舗ですが
その間に3軒失敗、5軒成功と言うわけです。
さすがに失敗した時は資金繰りも厳しくなりますので
かなり厳しかった事は事実ですが、クリアー出来ると信じ
過去の成功と失敗の経験をフル回転させて乗り越えてきました。
兎に角「あきらめない!」事です。

あきらめた途端に、即完了!
すべて終わりです。

あきらめるのではなく、絶対に傷が
深くなる!と確信すれば
当然撤退して、再チャレンジするわけですが
簡単にあきらめず、ありとあらゆる手を尽くせば
たとえ転んでも何かをつかめるわけです。


私は仕事大好き人間ですから、厳しくても苦しくても当面
体が元気な内は仕事を続けるでしょう。
まもなく63才ですが、あと17年80才までは
充分大丈夫だと考えています。
もし元気が残っておれば90才でも100才でも多分OKです。
そして最後は社員従業員が私の仕事を引き継いで
更に発展させてくれる事でしょう。

要するに「金儲けは手段」であり
目的そのものではないのです。
「もうけた金を何に使うかが目的」であり
当然それは「社会還元」であり「社会への奉仕」以外にはないでしょう。
これが私にとっての
「生き甲斐」です。


人間は皆「生き甲斐」を探し求めているのではないでしょか。
「お金があるならのならブラブラ一生暮らしたい」と言う人は
だから私は0.5%ぐらいだと思うのですがいかがでしょうか?
先日も述べましたが、残念ながら私の二男坊はまだ「生き甲斐」を
見つけていないようです。
私が彼に最後にしたアドバイスは
「一生仕事をしたくないならしなくてもいいと思うよ。
だけど、せめて外に出よう。
世界中まわって見て来たらどうかな?」

と言うことです。


彼がそれを実行する事を心から祈っています。
それ以外に「彼の心の病」を直す方法が
私には見つからないからです。
そしてもし希望がかなうなら
我が子たちと会えて、いつでも会話できる親子関係が築けたなら
これ以上の幸福はないと思いますが、夢のまた夢かも知れません。

経済的にも天国も地獄味わい、我が子たちとの長い別離もありますが
常に生きる目的があった事は、私個人的には
これまでは幸せな人生だと考えています。


そして思います。
何故人は欲望を増幅させ続けるのかだろうか?
金持ちは、もっともっと金を求め、権力者は権力を増幅させ
不要な物まで欲しがり、ライバルは陥れ、粛正します。
金も権力も「あの世」に持って行けません。
紙切れ一枚、砂つぶ一個さえ持って行けないのに
もっともっとと死に至る日まで欲望をふくらませ続けます。
彼らのDNAは「不知足DNA」足ることを知らないDNAなのでしょう。
満足を知らない無限欲望DNAがある日彼らに
突然変異を起こしたのでしょう。

金も権力も子供に残すだけですが、多分その子や
孫に真の幸せはないと思います。
皆さんお互いに一度、幸せな人生とは何だろう?
と考えてみるのも、たまにはいいかも知れませんネ。




豊かで平和で楽しい宮古島をつくる会

中山 誠


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