想像の世界(738)関わらない事と無視する事も多かったわけだ。”アッシには関わりのねぇ事でござんす”、ってわけだ。

ま~ちゃん

2021年10月06日 07:00





筋の通らない事も命令するのが権力を持つ奴の既得権で、つまり権威ある大人が子供に対しては何でも命令したがるが、アカンバまーちゃんとしては筋の通らない事には絶対従わなかったわけだ。

とは言う物の、アカンバな事全てに文句をつけていてはトラブルは続出するわけで、基本自分には直接関わらない事と無視する事も多かったわけだ。

”アッシには関わりのねぇ事でござんす”、ってわけだ。



こうして右も左も筋が通らない世の中は真っ暗闇だと思ったが、俺には関わりがないと基本自然児のように伸び伸びと生きて来たので、ま、ストレスは少なかったわけだ。

物心つく前に母の姉のハツおばさんに預けられ、ハツおばさんを母ちゃんと思って育ち、小学3年生で実家に戻ったわけで、それ迄はたまーにやって来る父ちゃん以外は、母ちゃんも、兄も、妹も。弟2人も、いる事さえ知らずに、6年生でやっと浪人生となった勲兄さんにコーヒーを届ける役割となり、おかげで1日1回の、勲兄さんの散歩に付き合うようになったわけだ。



そのおかげで俺と兄は、他の弟や妹達に比べて特別仲が良くなっていったのだ。

6年生で兄にコーヒーを届ける迄は兄とは話もした事はなかったが、話してみると筋の通った男で、それが嬉しくて好きになり、それが今でも続いているわけだ。

兎に角筋の通らない命令など一度もなかったので、俺には兄と仁の不仲が全く意味が分からない。

想像するに、おとなしくて優しい、人見知りで人付き合いも少ない妻のマサエを、勲兄さんか公子姉さんに批判されたと仁が思い込んだようで、多分それが原因だと俺は思うんだ。



一度兄には聞いた事があるが、兄は自分にもさっぱり分からないと言うし、人一倍プライドが強い仁は、ましてマサエには人一倍特別な思いがあり、この点は俺も勲兄さんも妻思いでは負けないが、幸い公子姉さんも直美もそれなりに気が強い面もあり、寄って来る者も多いが、マサエは多分仁ひとりみたいな面があるんじゃないかな。

俺は東京での学生の頃から仁とは仲が良く、マサエとも仲が良く付き合えたので、今迄ずっとその思いは続いている。

マサエはまるでハーフのようなきれいな娘で、俺は日本一きれいな女の子と思ったものだ。

マサエのおじさんにあたるヒロカツは俺の同級生で、俺は仲が良かったし、その兄のヒロヒサとも俺はお世話になり仲が良かったし、2人とも芸術面で優れており、勉強はマァマァだが俺は羨ましかったし、二人の姪になるマサエも多分感性、感受性には人一倍の面があるんじゃないかな。



仁はそれを守る事には並々ならぬ覚悟で当たるわけだ。

つまりマサエが批判されたと仁は思い込んだわけだ。

例えば俺も特別人付き合いは良いとは言えないが、特に悪くもなく用事があれば誰にでも平気でいつでも会いに行ったわけだが、世の中には人見知りをする人も多いわけだ。

人見知りどころか、ガラッパチの図々しい奴の方が多い世の中で、仁は必死にマサエを守っているわけで、多分そこからマサエが批判されたと思い込んで、仁はそれが許せないのではないかな。



俺たち兄弟は人一倍仲の良い方だと俺は思っているし、ある日突然、勲兄さんと仁の仲が悪くなり付き合いが途絶えたのは、俺には不思議で残念だが、俺の想像は以上のようなものだ。

俺の性格の悪い一面は、”アッシには関わりのねぇ事でござんす”、と言う所だが、歳も歳だからちょっくら動いて見る必要もありそうだと考えてはいるのだ。

筋の通らない事だらけの世の中だから、俺たちだけでも筋の通ようにしておかんとな。



2021年6月15日



人生波乱万丈!73歳脳出血後遺症と共に歩む中山誠氏の思い出話が面白い。
中山誠氏の思い出話しが面白い。本当に、相当面白いのだ。これだけの波乱万丈な人生を送ることができる人が、いったいどれだけいるのだろうか?そしてこの物語(思い出)には、戦後沖縄の歩んで来た歴史の中で起こる様々な出来事ともとても関連が深い。現代の沖縄史といっても過言ではないのか…

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