アカンバ・まーちゃん(余談13)
俺は今、過去の思い出を、何度も何度も繰り返し思い出している。
そして又現実に戻り、つまり過去と現在の事はしょっ中考えるのだが、未来についてはほとんど考えないわけだ。
昔々、若い頃は未来を書いた小説、サイエンスフィクション、SF小説に夢中になったわけだが、大人になるに従い、世の中の進歩の変化が凄まじく、SFの世界の宇宙戦争まで起きかねない時代に突入しているが、政治の世界は相変わらず醜い欲の世界で、結局やはり倒産後全てを失って、一家離散し、つまり無一文の天外孤独となりつつある時に、つまり喜久本直美と言う天使が現れ、俺と結婚したいと言うのだ。
うーん、これにはちょっと信じられない思いだったが、離婚の条件にせめてハツおばさんに1千万円あげる事と、子供たちの姓は中山を名乗らせる事の2点を突きつけて争っていたら、どうやら妻の節子は勲兄さんに、”誠さんがお金を要求して困っている”、と訴えて、勲兄さんは弟の仁を連れて、”すぐに離婚しろ”、と言って睨み続けるので、最後は俺も幼い頃以来となる、初めての悔し涙を流して、即離婚届けに判を押したのだ。
結局ハツおばさん、つまりヒロ子姉さんへの1千万円はもらえなかったわけだが、いわばサンエーの財産は元を正せば全部俺が作ったわけで、節子、和子、富子、そして譲治の100億円、200億円、300億円の資産もいわば俺が作ったようなものだ。
それだのにハツおばさんに、せめて1千万円あげれと言ったのを、節子は、”誠さんにお金を要求されて困っている”、と言ったわけだ。
節ちゃん、俺が脳出血で倒れて入院してる時にお見舞いに来てくれたが、俺は、”どうだ、儲かっているか”、と聞いたら、”そうでもないわ”、と言っていたが、大して儲からなくても資産100億円を越えているのだから、結局一人身では使いようのない絵に描いたモチみたいなもんだな。
放っておいても資産は増えるだけで、譲治も、富子も、和子も、300億円、200億円の資産は残っても、ま、俺より体に良いウマイものは食っていないだろう。
俺は金は大してなくても大大大満足だし、さて、はお前らとどっちが満足してるかね。
こうして、過去の過ぎ去った思い出を思い返し、思い出しては、色々考えているわけだ。
2022年6月9日
人生波乱万丈!73歳脳出血後遺症と共に歩む中山誠氏の思い出話が面白い。
中山誠氏の思い出話しが面白い。本当に、相当面白いのだ。これだけの波乱万丈な人生を送ることができる人が、いったいどれだけいるのだろうか?そしてこの物語(思い出)には、戦後沖縄の歩んで来た歴史の中で起こる様々な出来事ともとても関連が深い。現代の沖縄史といっても過言ではないのか…